タイ不動産投資に失敗する理由とは?成功するためのポイントも解説

日本の主要都市からアクセスも良く、ビジネスや観光ともに日本人から根強い支持を集めているタイは海外不動産投資先としても人気です。しかし、タイ不動産ではトラブルも多数報告されているという現実もあります。そのため、不動産投資を始める際は注意しなければいけません。
この記事では、タイ不動産投資に失敗する理由と成功するためのポイントを分かりやすく解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

タイ不動産投資の失敗する理由

タイは不動産投資先として魅力的な国ですが、投資で失敗する人もいます。それは、日本と異なる文化や価値観などによるものが大きく寄与しているようです。ここでは、タイ不動産投資で失敗してしまう理由をご紹介します。

信用できないデベロッパーが多い

タイのデベロッパーを簡単に信用してはいけません。パンフレットやモデルルームと比較して、完成した物件のグレードが落ちているなどのトラブルは後を絶ちません。

最初に展示していた建設資材でなく安い資材に代えられている、施工管理ができておらず雑な工事が多い、それらを指摘しても改善されないなどの苦情が増加の一途です。グレードが落ちれば、資産価値は当然ながら落ちてしまいます。

過去の問題では、水漏れなどの欠陥工事もあったため、投資先を選ぶ際は信用できるデベロッパーを選ぶようにしましょう。

供給過剰のエリアを選んでしまう

コンドミニアム市場は注目される一方で、エリアによっては供給過剰になっています。2016年度に開通したパープルラインの人気は的外れな結果となり、1日10万人が乗車すると言われていましたが、実際は2万人の乗車数となりました。
パープルライン開通前には、各駅の近くでコンドミニアムが開発されていき、供給過剰となっています。このようにエリアを間違えてしまうと、空室率が上がってしまうため、投資も失敗に終わってしまうでしょう。

販売業者の話を鵜呑みにしてしまう

新規プロジェクトのショールームに行き、投資目的での購入を検討していることを伝えると、どの販売業者も市場賃料や利回りについて説明してくれます。このような、販売業者の説明をすべて鵜呑みにして購入してしまう人は投資に失敗しやすいです。
販売業者は、物件販売に必死のため、投資家が知りたい周辺同等物件の空室率に関しては教えてくれません。実際、タイはエリアによっては供給過剰となり空室率が高いエリアも存在します。このような見極めができずに投資して、失敗する方は後を絶ちません。

タイ不動産投資で成功する方法

タイの不動産投資で失敗する理由をご紹介しましたが、失敗しないためにはどうすれば良いのでしょうか?ここでは、タイ不動産投資で成功する方法をご紹介します。

日系デベロッパーのプロジェクトを狙う

2017年頃から、タイのデベロッパーと外国企業のJVが増えていき、特に日系デベロッパーが進出しています。その理由は、タイ市場は日本のように政府による制約が少なく、かつ不動産価格も割安であることから、海外進出の登竜門として最適であるからです。日経デベロッパーであれば、安心して投資することができるでしょう。

三菱地所

三菱地所はレイモンランド社と提携し、既に1万ユニットを超えるコンドミニアム開発を手掛けてきています。また、2019年5月にはタイ首都バンコクで複合ビルを開発すると発表。
事業総額が88億バーツで、2022年の完成予定。開発予定地は、高級ホテルやショッピングモールが集まる中心地で、高架鉄道のプルンチット駅とデッキでつながります。駅直結のオフィス需要が高まるとして開発を積極的に行っている日系デベロッパーです。

三井不動産

三井不動産は、タイ不動産大手のアナンダー社と提携し、現地法人MITSUI FUDOSAN ASISも設立しています。タイで新たに7つの分譲住宅事業(5,700戸)に参画を発表。Ideo Q Victory、Ashton Asoke-Rama 9、Ideo Q Sukhumvit 36の高層ビルのプロジェクトは大きな注目を集めています。

野村不動産

野村不動産は、タイのオリジンプロパティ社と共同で2,000戸超の住宅事業に参入しています。野村不動産の中長期経営計画では、海外事業を成長分野の一つとして位置付けしており、不動産ニーズが高まるアジア諸国を中心に住宅事業・賃貸事業に約3,000億円の投資を計画しています。

路線間格差を狙う

タイでは交通インフラ開発工事が行われています。今後利用者が増える駅のエリアに投資をすれば、高い利回りが期待できます。特におすすめの線路は、1日74万人が利用するグリーンラインの駅です。
他にも新しい線路(ピンクライン・オレンジライン・グレーライン等)が開通するような駅であれば、狙い所と言えます。このように路線間格差を狙えば、安く投資ができて高い利回りを得ることができるでしょう。

デベロッパーの評判を確認する

日本では名前が有名な大手デベロッパーであれば、それほどクオリティやブランドに違いはないため、どこのデベロッパーでも気にはならないでしょう。しかし、このような考えはタイでは通用しません。
繰り返しになりますが、タイでは欠陥工事や手抜き工事などのクレームが後を絶ちません。
デベロッパーの売上規模や住宅供給量はタイ人の評価に直結しておらず、むしろ、施工力やアフターサービスなど基本的なことが評価されるようです。
このような情報は、デベロッパー側は公表していませんが、電子掲示板「パンティップ」などでは掲載されているため、デベロッパーの評判は必ず確認するようにしましょう。

まとめ

タイの不動産投資は人気ですが、タイの文化や特徴を把握せずに投資をしてしまうと失敗してしまいます。そのため、投資前に基礎的な知識は身に付けておきましょう。
この記事でも紹介しましたが、近頃は日系デベロッパーも登場してきています。そのため、タイの不動産投資のデベロッパー選びに不安を感じる方は、日経デベロッパーを選んでみても良いでしょう。ぜひ、これを機会に、タイ不動産投資を検討してみてください。

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