新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の危機で、経済活動が停止となり、リーマンショック以来の経済危機を迎えようとしています。
2020年3月に、OECD(経済協力開発機構)は日本の2020年の経済成長率を-5.8%に修正しました。また、新型コロナウイルスの第三波の問題もあり、日本経済は低下の一途を辿っています。
新型コロナウイルスで、さまざまな業界が大打撃を受けていますが、不動産投資家は影響を受けているのでしょうか?実は、不動産投資は不況に強い投資方法なのです。
ここでは、コロナ不況に強い不動産投資の魅力について解説します。
目次
コロナ不況の到来!不動産投資への影響
コロナショックで、日本経済の低下は深刻な問題となっています。さまざまな業界で大打撃を受けており、有効求人倍率が1%(参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構”国内統計:有効求人倍率”)となり仕事がないと嘆く人もいます。不動産投資に影響はあったのでしょうか?ここでは、コロナ禍の不動産投資の状況について解説します。
不動産投資家の影響は少ない
新型コロナウイルスの影響で収入が低下して、住宅ローンを計画的に返済していくことができない世帯が増加しており、不動産売却件数が増えています。そのため、不動産価格は下落しており、不動産売却には適しません。しかし、不動産投資は長期計画を見据えて運営をしている方が多いです。
現在は不動産売却するタイミングではありませんが、入居者が退去しない限りは、家賃収入を得ることができます。新型コロナウイルスで外出自粛要請が出たため、引越しを先延ばしにする入居者も続出しています。
その結果、退去者が出ることもなく安定した賃貸経営が行えており「新型コロナウイルスの影響は出ていない」と回答する人が多いという結果になりました。。
物件購入に積極的な人の増加
新型コロナウイルスで、住宅ローンの返済が厳しくなった結果、不動産売却する人が増えています。そのため、不動産価格が下落していますが、この機会に投資物件の購入を検討している投資家も多いようです。
幻冬舎の調査結果では、約7割の人が新規投資に積極的です。コロナ不況でも安定した家賃収入が得られる不動産投資に魅力を感じた投資家が、分散投資効果もかねて新規物件購入に積極的な姿勢を見せているのです。外出自粛要請中は、入居募集が難しくなりますが、ワクチンが開発されたり、新型コロナウイルスが終息したときは投資物件購入のベストタイミングとなります。
補足:民泊経営は大打撃を受けている
不況に強い不動産投資の魅力をご紹介しましたが、新型コロナウイルスで民泊経営は大打撃を受けています。賃貸経営は大きな影響を受けていませんが、テナント経営や民泊経営は需要が減ってきています。
とくに、海外は日本よりも新型コロナウイルスの影響を受けており渡航制限がかけられていることから、インバウンド需要が見込めなくなりました。このように、不動産投資方法によって影響は大きく異なるため、経営戦略は良く練りましょう。
不動産投資が不況に強い理由
新型コロナウイルスで経済不況に陥っていますが、不動産投資家は大きな影響を受けていないようです。なぜ、不動産投資は不況に強いのでしょうか?不況に強い不動産投資についておさらいをしてみましょう。
安定した家賃収入が得られる
不動産投資は、家賃収入と不動産売却益で収益を得る投資方法です。一般的には、長期的な賃貸経営を見据えて不動産投資を行います。どのような経済不況下でも、住まいは必要になるものです。そのため、入居者が退去しない限りは、安定した家賃収入を得ることができます。
不況時は賃貸需要が増える
新型コロナウイルスで経済不況が叫ばれていますが、不況時は消費支出額が低下します。そのため、不動産購入を検討していた方も「経済不況で収入がどうなるか分からないから、賃貸物件に住み続けよう」と見直しをする人が続出するのです。
そのため、不況時は賃貸需要が増えます。経済不況になるほど不動産投資家にとって有利な状況になるのです。
補足:不況時こそ不動産投資を開始するべき
新型コロナウイルスで経済不況となり、住宅ローンが計画通りに返済できなくなった人が不動産売却をしています。不動産売却件数は増えてきており、競合物件が増えるほど不動産価格は下落します。そのため、投資物件を売るタイミングではないですが、新規投資先の物件を購入するタイミングでしょう。
実際に、コロナ禍でも約7割の不動産投資家が、新規投資先の物件を購入しようと検討しているようです。そのため、不動産投資を始める人は、新型コロナウイルスが収まった直後で不動産価格が下落しているタイミングが、購入のベストなタイミングと考えておきましょう。
参考:健美家『不動産投資家アンケート、7割がコロナ危惧も購入には前向き。「コロナ後」の買い時にらみ。』
不況に強い不動産投資のコツ
不動産投資は不況に強いと説明してきましたが、投資方法を間違えてしまうと後悔する結果になります。そのため、不動産投資のコツも押さえてきましょう。
1.自己資金を準備しておく
不動産投資はフルローンで始めることができますが、可能な限り、自己資金を用意しておきましょう。融資審査の時は、申込者の属性や物件の担保価値が審査されますが、自己資金も審査基準の1つに定められています。
また、自己資金を用意して借入金額を抑えられるほど返済リスクが下がるため、金融機関側も安心して融資することができるのです。このような返済リスクが低い属性の良い申込者と判定されると、不動産投資ローンの金利の優遇が受けられます。金利が少し下がるだけでも、総返済金額は大きく変わります。また、計画通りに返済していくことができるでしょう。
2.収支計画を立てる
自己資金が用意できない方でも、収支計画を立てれば、不動産投資で収益を得ることができます。不動産投資の収支計画は、家賃収入と必要経費で考えられがちですが、不動産売却も考慮した収支計画を立てましょう。
緻密な収支計画を立てておけば、安定した賃貸経営が行えるはずです。ぜひ、専門家に具体的な収支計画を立ててもらってください。
3.物件選びは慎重に行う
不動産投資で成功するためには、物件選びが非常に需要です。まず、需要があるエリアかどうかを調べましょう。駅から徒歩圏内にあるアクセスが良い賃貸物件は、単身世帯から需要があります。また、病院や商業施設などの生活インフラが整っているかも大切な物件選びのポイントです。
現在需要がなくても、再開発が予定されていれば、不動産価格が値上がりする可能性があります。そのため、再開発の予定があるかどうかも確認しましょう。
不動産投資を始める最適なタイミングを逃さないで
今回は、不況に強い不動産投資の魅力についてご紹介しました。新型コロナウイルスで、リーマンショック以来の不況になるとも言われていますが、賃貸経営は打撃を受けていません。むしろ、消費低下で不動産購入検討者が減少し賃貸需要は増えていくのです。
不況時は、不動産売却を行う人が続出するため、不動産価格が下落します。そのため、新規投資先となる物件購入に最適なタイミングともいえるでしょう。ぜひ、これから不動産投資を始めようとしている方は、不動産価格が下落しているタイミングをチャンスにしていきましょう。
しかし、不動産投資で成功するためには、不動産投資に関する知識やネットワークが必要不可欠です。そのため、不動産投資を始めたい方は、まずは不動産投資セミナーに参加するところから行動に移していきましょう。
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